肺炎球菌ワクチン|しきファミリークリニック|岡崎市柱曙の内科・循環器内科

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※小児予防接種・乳児健診のご予約はお電話のみとなります

肺炎球菌ワクチン


こんにちは。

しきファミリークリニック スタッフです✨

 

少しずつ風が冷たくなり、通勤時には色とりどりの落ち葉がみられる

季節になりました。

今年の夏の猛暑がウソのようですね💦

体調はいかがでしょうか?

風邪などひかれていませんか?

 

今年は夏頃から手足口病、マイコプラズマ肺炎など流行っていますね。

コロナ感染症も下火になったように思えますが、感染者数が増えたり、減ったりと、

まだまだ注意が必要です。

さまざまなウイルスが流行している時期には、
いつも以上に手洗い、うがい、マスク、換気などの感染対策が必要です。
注意していても病気にかかってしまうこともあります。

そのため、病気の予防、また重症化しないためにもワクチン接種することはとても大切です。

病気を予防するためのワクチンにはたくさんの種類があります。

今回は肺炎球菌ワクチンのお話しをしたいと思います。

 

 

肺炎は、鼻や口からウイルスや細菌が侵入し、それによって肺で炎症が生じた状態です。

ウイルスや細菌が入るだけで肺炎になるわけではありません。菌の強さや、その人の

免疫力も影響するので、日頃から免疫力向上に心がけたいですね。

 

日本人の死因として肺炎は多く、
1位 悪性腫瘍 2位 心疾患 3位 老衰 4位 脳血管疾患 5位 肺炎 でした。

そのうち90%を占めるのが65歳以上の高齢者で、肺炎球菌は肺炎の原因菌として最も

多い細菌です。肺炎球菌性肺炎は、敗血症(菌が血液中にまわり臓器障害をおこす状態)

髄膜炎(脳の回りに菌が侵入する)などの侵襲性肺炎球菌感染症を合併し

重症化することも多く、65歳以上では重症化した時の致命率が

9.1%と報告されています。本当に怖いですね💦
  
  

 
小児では、生後6ヶ月過ぎた頃から、肺炎球菌による細菌性髄膜炎が増えてきます。

それまでに免疫をつけるために6ヶ月までに3回の終わらせることが大切になります。

特に生後6ヶ月までの予防接種は種類や本数が多いため、生後2ヶ月を迎えたらすぐに

接種を開始しましょう。

生後2ヶ月に打つ、B型肝炎ワクチン、5種混合ワクチン(ポリオ、百日せき、破傷風

ヒトインフルエンザ感染症(Hib感染症)、ジフテリア)、ロタワクチンの同時接種が

おすすめです。
 

  

 
肺炎にかかってから治療するのではなく、かからないように予防することが大切です。

ワクチン接種による予防は小児だけでなく高齢者の健康維持にとっても重要だと

考えられます。

肺炎は、風邪やインフルエンザをきっかけとして合併することも多く、インフルエンザが

流行する冬の時期は、インフルエンザに加えて肺炎球菌による肺炎にも注意が必要です。

そのため、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの両方を接種されることを

お勧めいたします。

インフルエンザワクチンは季節性のワクチンなのでまだ接種されてない方はお早めに接種してくださいね。

 

《肺炎球菌ワクチン》

 

肺炎球菌ワクチンを接種した方がよい方

  • 生後2ヶ月から5歳までの小児
  • 心臓、呼吸器の慢性疾患、腎疾患、肝機能障害、糖尿病のある方
  • 高齢者(特に65歳以上)
  • 免疫抑制作用を有する治療(例えばリウマチの治療)が予定されている方

免疫が低下している方

  • 膵臓を摘出された、または予定のある方

 

 

肺炎球菌ワクチンの副作用

 よくある副反応として

・注射部位反応:痛み、熱感、腫れ、発赤など

・倦怠感、悪寒、発熱(副反応の発熱は通常1日で解熱することが多い)

・頭痛

 

その他重要な副反応としてアナフィラキシーがあります。

頻度が多いわけではありませんが、接種直後(5分~30分が多い)にみられます。

皮膚症状:全身がかゆくなる。赤くなる

呼吸器症状:息苦しくなる

消火器症状:嘔吐、下痢

全身症状:血圧低下、冷汗

などの症状が報告されています。

そのため接種後はそのような症状がでないか体の状態をしっかりみる必要があります。

 

 

肺炎球菌にはいくつかの型があることが知られていますが、肺炎球菌ワクチンは

そのすべてではなく、重要な型に対して効果があります。

当クリニックでは3種類のワクチンを取り扱っております。
 

  • ニューモバックス (23価肺炎球菌ワクチン)

  定期接種対象者:65歳以上の方

 

  • バクニュバンス (15価肺炎球菌結合型ワクチン)

  定期接種対象者:生後2ヶ月から5歳まで

 

  • プレベナー (20価肺炎球菌結合型ワクチン)

  定期接種対象者:生後2ヶ月から5歳まで

 

 

時に致死的となる肺炎球菌感染症ですが、ワクチンを上手に活用すれば、回避できる

可能性が高い感染症でもあります。

ワクチンは日々進化しており、守れる命も増えてきています。

予防接種の重要性について再度理解を深めて、適切に予防接種を受けていきたいですね。
 

 
肺炎球菌ワクチン接種、その他各種予防接種(コロナワクチン、帯状疱疹ワクチン、

インフルエンザワクチンなど)ご希望の方はご相談ください。

 

今後ともよろしくお願いいたします。