「インフルエンザの検査は、鼻の奥に綿棒を入れるのが苦手」
「子どもが検査を怖がってしまう」
そんな方に知っていただきたいのが、のどを撮影して診断を助ける検査機器「NODOCA(ノドカ)」です。
しきファミリークリニックでは、昨シーズン(2025/2026シーズン)からNODOCAを診療に取り入れています。
今回は、どのような検査なのか、メリットと注意点についてご紹介します。

NODOCAは、どんな検査?
NODOCAは、専用カメラで撮影したのどの画像と、体温や自覚症状などの情報をAIが解析し、インフルエンザの診断を助ける医療機器です。
鼻から採取した検体でウイルスの成分を調べる抗原検査とは、仕組みが異なります。
ウイルスそのものを撮影するのではなく、のどの様子と症状から、インフルエンザに特徴的な所見を探す検査です。
AIだけで診断を決めるものではありません。
メリットは、鼻の痛みを避けられることと、判定の速さ
鼻の奥に綿棒を入れる必要がありません
口を開けていただき、専用カメラでのどを撮影します。鼻の奥を綿棒でこする検査が苦手な方にとって、負担を減らせる選択肢です。ただし、口の中に器具を入れるため、えずいたり、不快に感じたりすることはあります。「まったく苦痛がない」とは言い切れません。
AIの判定は数秒〜十数秒
問診・撮影・情報入力が終わり、判定ボタンを押してから数秒〜十数秒で結果が表示されます。これはAIの判定時間であり、受付から診察・説明までがその時間で終わるという意味ではありません。
症状が出始めた時期にも利用できます
NODOCAは、発症早期にも利用できる検査です。
ただし、「発熱直後でも必ず分かる」「従来の検査より常に正確」というわけではありません。
治験では、発症後12時間以内で従来の迅速抗原検査より感度が高い傾向がありましたが、統計的に明確な差は確認されていません。
知っておきたいデメリット・注意点
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検査できる条件があります。 保険診療では6歳以上・発症後48時間以内が対象です。口を十分に開けられない、えずきが強いなどの場合は、撮影が難しいことがあります。
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A型・B型の区別はできません。 インフルエンザの型を調べる検査ではありません。
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別の検査が必要になる場合があります。 症状と結果が合わない場合や、ほかの病気も疑う場合は、追加の評価が必要です。
当院では、検査結果だけでなく「その方の状態」を大切にしています
子どもが検査を怖がっているとき、鼻の検査が苦手なときには、そのことも診察時にお伝えください。
NODOCAが適しているかどうかを含め、年齢や症状、発症からの時間に応じて検査方法をご相談します。
また、「水分がとれているか」「呼吸が苦しくないか」「普段と様子が違わないか」を確認することが大切です。
負担をできるだけ少なくしながら、必要な診察・検査を行う。
当院では、そのための選択肢の一つとしてNODOCAを活用しています。